ナロジチ再生・菜の花プロジェクト、進行中!
土壌中の放射能を“菜の花”で吸収して荒地を耕地に再生、
さらに、“菜の花”からBDF(バイオディーゼル油)、BG(バイオガス)を生み出す
エネルギー自給型農地再生プロジェクト!
絶望から、希望へ 〜農地再生・エネルギー創出による地域活性化を目指して〜
チェル救は18年にわたりナロジチへの医療支援を続けてきました。しかし医療支援だけでは、放射能汚染の連鎖、病気はなくならない。
土壌を浄化し、農業を復興させて病気の根源を絶ちたい!
被曝→病気→貧困→救援という連鎖を絶ちきりたい!
そんな思いから2006年「ナロジチ再生菜の花プロジェクト」
5カ年計画がスタートしました。
※この事業は三井物産環境基金の「2009年度第2回活動助成」を受けて行っています。
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プロジェクトが始まってから3年目に入りましたが、山あり谷あり、喜びあり怒りあり、距離が離れていることに加えお国柄の違いもあり、さまざまなトラブルが発生しました。幸い誰か彼かの機転や努力で、トラブルを乗り越えてプロジェクトは進行しています。ここでは、菜の花プロジェクトがスタートしてから
今までの奮闘の様子をフォトダイアリーでお伝えします。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ 画像をクリックすると奮闘写真がご覧いただけます ↓↓↓↓↓↓↓↓↓
皆様のご支援をよろしくお願い致します。
ご支援方法はコチラ
菜の花プロジェクトについて(プロジェクト概要)
●菜の花プロジェクトは、3つのプロジェクトから成り立つエネルギー自給の農業再生プロジェクトです。

放射能に汚染された農地に菜の花を植え、菜の花に土の中の放射能を吸い取ってもらい、汚染されていない作物の採れる農地に戻そう!

菜の花の種から絞った油には放射能が入り込まないことを利用し(実証済み)、絞った油をBDF(バイオディーゼル油)に変えてトラクターを動かそう!

放射能を吸った根・茎・葉・種皮など(バイオマス)を発酵させ、できたBG(バイオガス)を燃料として使おう!
農業再生・菜の花サイクルとは?
農業再生・菜の花サイクル

ナロジチの土壌は放射能で汚染されていますが、それは、チェルノブイリ原発事故で大量に放出されたCs(セシウム)137とSr(ストロンチウム)90という放射能を出す物質が土壌に含まれているからです。菜の花がこのCs137とSr90を吸い取ってくれる性質があることから、「菜の花を植えれば土壌の放射能を減らせて農業を再生できるのではないか」という考えから菜の花プロジェクトが始まりました。
また、 Cs137とSr90は、水とくっつく性質を持っていて(水溶性) 、菜種から得られる油やバイオマスを発酵して得られるガスには入り込まない性質があります。この性質を利用して、BDFやBGを作りエネルギーの自給もできるようにして農業再生を後押ししようと考えています。私たちは、菜の花を利用した土壌浄化、BDF、BGのサイクルを「農業再生・菜の花サイクル」と呼んでいます。
土壌浄化プロジェクトとは?
土壌浄化プロジェクト
菜の花による土壌浄化の可能性を探る
菜の花は、土壌中のCs(セシウム)137とSr(ストロンチウム)90を吸収する能力が最も高いといわれている植物の一つです。なぜ、菜の花はCs137とSr90を吸収できるのでしょうか。それは、植物が栄養分として根から土壌中の水分に溶けたK(カリウム)とCa(カルシウム)を吸収する性質に由来します。水中で、CsはKと同じ1価の陽イオン(1+)になり、SrはCaと同じ2価の陽イオン(2+)になるため、植物がK+と一緒にCs+をCa2+と一種にSr2+を吸収してくれるのです(化学の周期律表が参考になります)。菜の花は、KとCaと一緒に多くのCsとSrを吸収してくれ植物の一つです。
今回初めて大規模なフィールド(実地)試験で、菜の花が Cs137とSr90を吸収することを確認できました。今後、菜の花が土壌中のどのくらいの量の放射能(Cs137とSr90)を吸収し、それによって、その後栽培する農作物が吸収する放射能の量をどれだけ減らせるかを詳しく調べていきます。
Cs137とSr90は、放射能を出しながら自ら分解して放射能を出さない物質に変わっていきます(自然崩壊)。半分の量になるのに必要な時間を半減期と言いますが、Cs137とSr90はこの半減期が約30年です。通常は、土地を放置して自然崩壊により放射能レベルが下がるのを待つことになります。
栽培した農作物に含まれる放射能レベルや農作業によって被爆する放射能レベルに問題がなくなるのを、農業再生が可能な土壌浄化の目安として、菜の花栽培によってその時期をいかに早められるかを実験して調べているのが土壌浄化プロジェクトです。
BDFプロジェクトとは?
BDF(バイオディーゼル油)プロジェクト
農地が放置されているのは、土壌が放射能で汚染されていることだけでなく、畑を耕すトラクターの燃料が買えないということも理由の一つです。農業再生の切り札として菜の花が選ばれたのは、放射能を吸収する能力が高いということだけでなく、ナタネ油をBDF(バイオディーゼル油)に変えてトラクターの燃料に使えるということもありました。
放射能を出すCs137とSr90は水に溶ける性質を持っています。油には水は溶けないことから、菜種を搾って得られるナタネ油にはこれらの放射能は入り込まないはずです。今回、実際にナタネ油には放射能が入り込まないことを確認できました。実用的な量での確認は世界でも珍しく、価値ある研究成果です。
この放射能を含まないナタネ油を使ってトラクターを動かすのですが、搾ったままのナタネ油では、トラクターを動かすことはできません。ナタネ油を専用の装置を使ってメタノールと水酸化ナトリウムと反応(メチルエステル化反応)させてナタネ油からグリセリンを取り除いて(脂肪酸メチルエステルにして)粘り気のないディーゼル油に変える必要があるのです。
この得られたディーゼル油は、植物から作ったディーゼル用燃料ということでバイオディーゼル燃料(BDF)と言います。
昨年(2008年)9月、現地(ナロジチ)に日本製のBDF生成装置を据付け試運転に成功しました。今後、定常的な運転を目指していきます。
BGプロジェクトとは?
BG(バイオガス)プロジェクト
菜の花の根から吸収された放射能は、葉、茎、根、さや等のバイオマスとナタネ油の搾りかすである菜種の皮に残ります。そのまま処分しようとすると、かさばって大変です。かさを減らす(減容の)必要があります。そこで考えたのがバイオガス(BG)です。
ドーム球場のような形をしたコンクリートの容器を土の中に埋め込み、そこに水を注ぎ込んでバイオマスや搾りかすを入れます、そうするとバイオマスや搾りかすは発酵して(腐って)分解してメタンガスを発生します。夏場に藻がある池などでぶくぶくと泡が立っているのと同じ原理を使っています。かさが減るとともに、燃料として使えるメタンガスが得られる魅力的なシステムです。放射能はガスには含まれず、コンクリート容器の中の溶液に残ります。最終的には、容器の中の溶液を取り出し蒸発させるなどしてさらに減容した後、低レベル放射能廃棄物として指定された管理区域で保管して、自然崩壊による放射能レベル低下を待つ予定です。







