今なお続く汚染の連鎖
汚染された作物から内部被爆は続く
チェルノブイリ原発周辺汚染地図
廃墟の家(ナロジチにて)2008年9月チェルノブイリ原発から70kmのナロジチは、最も放射能で汚染された地域のひとつです。地域全体の98%にあたる約12万ヘクタール(35km四方相当)が今でも汚染地域となっていて、本来は移住すべき地域ですが、移住政策がストップしたため今なお一万人を越える人々が暮らしています。 2005年10月に訪れたボロトヌィツャの農場では、 1,200ヘクタールの農地の半分が放置されていました。汚染された土地の農産物は売れず、畑を耕すトラクターの燃料も買えないということでした。ナロジチの人々は、自らは汚染された作物を食べざるを得ません。その結果、放射能が体内に取り込まれて体内組織が直接放射能の攻撃を受けるため(内部被曝)、健康への被害も大きなものとなります。ナロジチはウクライナでもガンや結核などの感染症が最も多く、1,500人以上いる子どもたちの実に7~8割は何らかの病気にかかっていると言われています。それに、農業以外の産業はなく収入の道が閉ざされてしまったことが追い討ちをかけ、ナロジチの人々の生活を苦しくしています。
現地情報で見るチェルノブイリ後遺症

事故から20年以上たち、人々の意識からも次第に被害の状況が薄らいでいます。しかし、事故処理作業者や汚染地域の人々にとって事故は今も継続中であり、人々は相変わらず汚染したものを食べ、汚染した環境の中で生き続けています。2001年、691人の住民の体内放射能(Cs137)を調べると7400〜18500ベクレルの人々が500人以上と最も多く、日本人の平均値、約20ベクレルを大きく上回っていました。大地や食物・人の体内に残された放射能はどうなっているのか、代表団が持ち帰ったデータで事故の後遺症を検証しました。(PDF)
チェル救は18年にわたりナロジチへの医療支援を続けてきました。しかし、医療支援だけでは、病気はなくならない。農業を復興させて病気の根源を絶ちたい!被曝→病気→貧困→救援という連鎖を絶ちきりたい!そんな思いから2006年「ナロジチ再生菜の花プロジェクト」がスタートしました。菜の花プロジェクトは、3つのプロジェクトから成り立つエネルギー自給の農業再生プロジェクトです。




